20 Mar 2011

君のため




君のため/THE BLUE HEARTS

作詞作曲/真島昌利


もう泣かないで 月がとてもきれい
こんな素敵な夜なのに 涙なんていらない

もう抱きしめて 二度と離しはしない
たとえ地球が砕けても 金がなくても

すがりつく 腕が欲しいなら
僕のこの腕で そうして欲しいずっと Baby Baby

ああ 君のため 僕がしてあげられることは
それぐらいしか 今はできないけれど

「好きです 誰よりも 何よりも 大好きです
ごめんなさい 神様よりも 好きです」

頬うずめる 肩が欲しいなら
僕のこの肩で そうして欲しいずっと Baby Baby

ああ 君のため 僕がしてあげられることは
それぐらいしか 今はできないけれど

17 Mar 2011

2011年3月11日。

東北地方・太平洋沖地震が起きてもうすぐ1週間。
まだおとといに起こったかのようなのにもう1週間。
でもまだ毎日の余震と警報と刻々と変わる状況下に、遅く感じる時間。

日本観測史上最大のM9.0とその直後の大津波。
三陸沖、茨城沖、長野、静岡と多数の震源地。それによる広範囲の被害。
正しく戦後最大の日本の危機。
海外でも騒がれている原発の問題もまだ解決せず
停電や放射性物質の問題や恐怖が関東全域にも広がる。



3月11日はいつものように昼まで寝ていた。
そろそろ起きようとウダウダしてるときに揺れ始めた。
寝起きだったが、すぐさまこれはデカ過ぎる!とうとう関東大震災か!
終わるかも…と頭の中でよぎる中、ポコを抱えて後ろで180度揺れる額をおさえていた。
姿見が倒れ、必死におさえてたポコが凄い力で逃げてしまう。
真っ直ぐ歩けない中ポコを追いかけ洗面所へ。
何をしたらいいかわからなかった。逃げるべきか、マンション内の方がいいのか。
もっと大きいのが来るのか。為す術無いのか。何を最初にするべきかわからない。
とりあえずポコを守るというより、一緒にいたかった。死ぬ時は一緒に。
エレベーターが停まったという館内放送。
また大きな揺れ。とりあえず振り子状態のデカイ額を下ろす。
リビングではテレビが移動し、消防車が落ちている。
冷蔵庫の上にあった大きい消防車も落ち、窓が勝手に開いていた。
ポコは猫トイレの入ってる戸棚の奥の方で壁の方向いてじっとしている。
実家に電話をしてみた。そのときはまだ家の電話は通じていて母親と少し話せた。
ベランダに出てみるとお台場方面に黒煙。

テレビを付けたら緊急ニュースだらけ。津波が来ると言ってる間に東北に到達。
携帯が通じないため、パソコンのネットに繋げてみた。通じた。
地震発生から30分。それから恐ろしい事態だという事と最悪な光景が1日中続く。



エレベーターが停まり(結局復旧したのは次の日の午前11時頃)
携帯の通話もメールもうまく行かず、部屋で一人きり、
幸い電気が大丈夫でネットも繋がっていたので
今回TwitterやFacebookやmixiといったSNSが非常に役に立った。
みんなの安否確認、テレビとは違う今の生の状況、そして何より繋がっている感。
実は前日にSNSなどに全く登録してない友達と
そういったものは本当に必要?なんて話をしていた。
次の日にこんなに必要だと思うとは。SNSの本当の使い方・良さをやっと知れた。
特に一人暮らしでこうまで余震の恐怖と戦わないといけない中、
また直後は携帯も使い物にならなく、今もなるべく使用を控えた方がいい中
誰とも話せず、誰とも会えず、テレビに恐怖を煽られる中
とても励みになったし、ネットの向こう側だとしてもそこに友達がいると思えた。
だからこの1週間あたしは阿呆みたいにたくさん呟いている。寂しさと不安を拭うために。
あとテレビでは色々情報が遅い。判断も遅い。動きも遅い。どの局も同じ内容ばかり。
Twitter上では若者が中心に一早い情報、被災地の状況、やるべき事、やらないべき事
注意すべき事、今本当はテレビがやるべき事、批判しない心、譲り合い協力する心がある。
それを1日〜2日遅れてテレビが訴え始め、情報提供しだす。遅い!

東京は大きな被害はない。
東北のために何ができるか皆が悩んでいたが
うちら東京や近郊に住んでる者にとって一番やるべき事はまずは節電。
福島の田舎にある原発が悲鳴をあげている。東京電力は頭を抱えながらも頑張っている。
福島の人たちは避難したり、原発からいつ放射性物質が放たれるか不安と戦っている。
その電力を一番使っているのは東京。そして埼玉・神奈川・千葉などの人口の多い地域。
遠い所での問題ではない。うちらが今まで普通に使い過ぎていた電気は計り知れない。
しばらく節電するのなんて、東北の被災地にいる人たちの事を考えたら簡単なこと。



うちの地域は計画停電の対象外。他の地域に比べて不安がひとつ少ない。
恵まれた環境なので、できる限りの事をしたい。
地震後は一切暖房はつけず、使ってないコンセントは抜き
電気は照明ひとつとパソコンまたはテレビにして、極力2つ多くて3つだけ。
うちはオール電化なので、水を使うのにもお湯を出すのにも全てが電気頼り。
なので水道も節約。テレビも音量は小さめにし、明るさもおさえる。
便座などもOFFにし、風呂には水を溜めっぱなし。冷蔵庫は付いてるけどね。

とやってると、寒さ以外別に苦じゃない。
普段からそんな料理しないし、電気煌煌と付けてないし
トイレ回数少ないし、シャワーだって毎日入らないと嫌!とかないし
洗濯も10日に1回で十分だし、至っていつもと同じ生活。
食い物も米さえ食ってりゃ平気。普段もヘルシーな物食ってないから
急に今レトルトとか簡易的な物にして具合悪くなるなんて、もちろんなし!
外に出れなくても、引き蘢りなんで問題なし。

ほふく前進で廊下から部屋の方をのぞく。
ポコは寒いのとなんか怖くて寂しいので、いつも以上にベタベタ。
ただ少しでも家がミシッとなると洗面所へ一目散。でもすぐに出てくるようになった。
最初の地震があった日は、24時間後にやっと部屋にちゃんと戻ってきた。
24時間ほぼ洗面所にいて、飲まず食わず、トイレにも行かなかったほどの臆病者。
人間の子供への接し方と同じように「大丈夫だよ」と声をかけるようにしている。
自分にも言い聞かせるように。
少し落ち着きはじめて、遊んでるのを見ると安心する。
洗面所から絶対離れず不安そうだったとき。



批判するのは良くないが、今こんなときに個人の家や、会社や店などで
暖房つけたり、いつもと同じくらい明かりをつけてる奴いるのかな?
この前通院してる病院行ったら、患者も少なめで電気も暗めだった。病院も頑張ってる。
あたしからすれば毎日シャワー入らなくても大丈夫でしょ?とも思うが。
節電節水をいつも念頭におきながら、働いて頂きたい。プーより。

3月11日の夕方の東京の空

自粛や不謹慎やらの判断も色々言われてる。
お笑いを愛しているあたしは尊敬できる芸人という職業についている方達に
今こそ出番だ!この恐怖とストレスと不安と苛立ちの中にいる日本人を笑わせてほしい。
こいつら馬鹿だな、とチラッとでも笑顔になれば、人の心はすごく救われる。
そんなの不謹慎だ、笑えない、と言う人は見なければいい。聴かなければいい。
被災地の人たちはまだまだそういうのを見る環境にも心境にもないかもしれない。
でも暗い中暗い気持ちで暗い話題ばかりで暗くなってると良くないからね。
実際阪神大震災のときも笑いに救われた人は多いと思う。
ACのCMじゃないけど、心遣いと思いやりを持って笑わせて欲しい。
それがブラックでもおちゃらけててもアホらしくても下らなくてもいいから。


責めるのではなく、何でも不謹慎で片付けるのではなく、
個人個人がちゃんと正しいものを判断して、 できる事はあるんだから。
自分のことだけ考えず、みんながやってるからと流されず、買い占めなどせず
節電節水を苦に思わないよう、普段から心がける。
東北の被災地の人たちは、電気も水も食料も飲み物も着替えも希望も失っている。
そうじゃないうちらが協力し強くなり、まだ希望も未来もあることを伝えないとね。
神の存在なんて信じてなくても祈ればいい。
偽善行為と思われるのが恥ずかしくても、迷惑じゃない偽善をやってみればいい。
金に余裕がある奴は義援金を送ればいい。
血が有り余ってる奴は献血に行けばいい。
それも全て、この報道されてる今だけじゃなくて、せめて今年いっぱいは持続させて。



余震が続くけど、一人でも多くの人が助かり、生き抜き、希望が持てるよう。




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KERAさんも参加してる舞台人映画人のもの→ http://www.emimusic.jp/itoshiki/